2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「切っても切れない二人」にもいろいろなバリエーションがあるのだ

Wコージはコンビの割合を増やしたほうがいいんじゃないかという話。 僕が今、ビデオを予約してでも見逃したくない番組は 『やりすぎコージー』と『検索ちゃん』の2つ。 両番組の司会、Wコージと爆笑問題の共通点と相違点とはいかに!爆笑問題がピンで活動…

あややの話

もちろん松浦亜弥ではなくて若尾文子のことです。 ちなみに僕が最近まで「若尾ふみこ」だと思ってたのはナイショです。BAILAとかDomaniとかって僕にはさっぱりわからないのですよ。 30代女性ファッション誌がわからないと言ってもいい。 CanCamは好きではあ…

溝口健二『祇園囃子』

わ、若尾文子がかわいい!そんなバカな。 かわいくて初々しい若尾文子なんて みずみずしい干し椎茸や温かいかき氷と同様、形容矛盾と言うべきではないか。 ああおぞましい!木暮実千代は本当に色っぽい。 「しゃなりしゃなり」って音が本当に画面から聴こえ…

布 〜最終章〜

懸案だった布がやっと我が家にやってきました。 と言っても「買ってきたよ」と事後報告を受けただけで僕はノータッチ。 あんだけ色んなお店を一緒にまわって (僕は買い物大好きなので全然苦痛ではないけど) 「どんなんにしようかねぇ」と相談しておきなが…

ロバート・アルトマン『ゴスフォード・パーク』

階上には貴族たち、階下には従者たちという舞台設定がとても巧妙です。 もちろんそれはダイナミックな階級闘争の劇が演じられるからではなく、 またその階級差が絶望的に乗り越えがたいものであるからでもない。 そもそも1932年のイギリス貴族などというもの…

サッカー問題

しつこく昨日の続き、と言っても今日は結論は無いですよ。 人は全てについて考えることはできないという話。 例えば僕は正義や悪や神やセックスや芸術や音楽や映画… については考えているけれどサッカーについては何も考えていません。 正義や悪や神や…にし…

フィリップ・ガレル『自由、夜』

ガレルの映画は叙情的な物語であるにもかかわらず 妙に淡々としていて、容易に感情移入することができず ボソボソとしたつぶやきを苦労して聴き取るような 決して嫌ではないけれど楽でもないような作業が要求されます。 さらに例えるなら、半分ボケた祖父の…

昨日の続き

正義や悪と言ったものは実体としてあるわけではないけれど それを無いと言ってしまうこともまた間違っています。 実体としての正義や悪などというものは 「テロとの戦い」というようなおぞましく かつ悪い冗談としか思えないようなものになってしまう。 昨日…

悪意の連鎖を断ち切れるか

ヴェンダースやストローブ=ユイレを観てからちょっと考えるところがあります。 ストローブ=ユイレはテロリストを自称するほどの戦闘的政治姿勢にも関わらず その映画は徹底的に現状認識的で「それより先」 つまりその現状に対する働きかけがないのですね。…

時間/無時間

池田清彦の『虫の思想史』に 「食べることやセックスすることの本質は時間性にあり、科学の本質は無時間性にある。ゆえに大科学者で色恋の達人という人はあまりいない」 (↑うろおぼえ)というようなことが書いてありました。 読んでまず思ったのは、芸術家…

ソファー(という名の布団)のカバーを探している と先日も書いたのですがまだ見つかっておりません。 インド綿の柄もんがいいなぁと思っていて 布の専門店と雑貨屋をちょっと回ったのですがなかなか。 まぁ僕はけっこうどうでもいいのですが(笑) どうでもよ…

イクエ・モリ/高橋悠治/内橋和久 LIVE

そっけないけどこういうタイトルなのだから仕方がない。 これでは誰がメインかもわからないけれど誰がメインでもない。 おそらくそういうライブを目指したのだと思われます。モリがラップトップ、悠治がピアノとラップトップ、 内橋はペーパーナイフのような…

最近ライブに行っていない

知り合いのライブを除けば 今年になって5回もライブを観ていないのではないか。 それに前に行ったのも(友達のを除けば)悠治のだったと思う。 これで音楽愛好家と言えるのであろうか。 クラブなんて今年一回も行ってない。映画の上映情報を収集する手段は確…

M・ナイト・シャマラン『ヴィレッジ』

僕は映画を観るとき泣くよりも笑うほうで 変なところでゲラゲラ笑っては周りの人に迷惑をかけるのですが 別にそれはコメディに限ったことではなく ロメロやカーペンターを観てはいつもゲラゲラ笑っているのです。 不気味さとユーモアは似ています。 恐怖もギ…

心がけ

知人が最近急に片づけができるようになったらしい。 今まで20何年片づけられない人だったのだけど 「出てるものは常にしまう。いつでも現状復帰するって心がければ片付くんだよ。やってごらんよ」 とおっしゃる。彼女はそれに気づいたとき急に片づけができる…

ダニエル・シュミット『ヴィオランタ』

シュミットの映画には「石の様に無関心な人」というのが出てきます。 会食や飲み屋のシーンなどに多いのですが、 主人公達がケンカをしたり愛を語らったりしているというのに それに見向きもせずまるで主人公などいないかのように振舞う人です。もちろん、ほ…

昨日の続き

美しさには「AよりBの方が」という比較の他に 「AはBの何倍」というような比較もあります。 やはり美しさには量的な大きさがあるのです。 にもかかわらずそれが足せないのはなぜかと考えたとき 思い当たることがありました。『サルまん』で 「862個のリンゴ…

ジャック・リヴェット『恋ごころ』

なら書くなと言われてしまいそうですが、 「なぜ僕はこの映画を面白いと思うのか」がさっぱりわからない。 ストローブ=ユイレの映画のすごさを説明できないと書きましたが その画面の凄さを形容するための適切な言葉が見つからないという話であって 実際に…

量的問題

「末の娘は、姉二人と母を合わせたよりも美しかった」 というような奇妙なセリフが『雲から抵抗へ』の中で出てきます。まぁすごく美しかったんだろうということは何となく想像できますが 「3人分美しいとはどれくらい美しいのか」とか 「そもそも3人分の美し…

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『雲から抵抗へ』

この映画が2部作で撮られた意義をちゃんと理解してはいないのですが、 前半がギリシャ神話で後半が戦後のイタリアが舞台になっているのは 前半で荒ぶる暴力を、後半でそれへの抵抗の筋道を描きたかったのではないかと。この映画で語られている神とは自然のこ…

たたむ

洗濯物のたたみ方って、収納する棚の幅とか しまい方の好みによって変わってくる、 つまり人によって好みがあるから面倒ですよね。 覚えりゃいいだろうって話ですけど でも自分のたたみ方の癖がありますからねぇ。それはそうと、フセイン・チャラヤンとか ア…

ケージから学んだこと

前にも書いたんですが、音響的にはケージはちょっと苦手で (つまりCDで聴いてもそんなに面白いと思わないのいですよ) それほど聴きこんでいるわけではないんですが、 僕だってちょっとくらい影響を受けているわけです。 プリペアドピアノ、4分33秒、チャン…

チャールズ・チャップリン『チャプリンの霊泉』

別に二番煎じが悪いことだなんて言うつもりはないし、 偉大な先人の手法を踏襲せずして 真に新しい作品なんて作れやしないとも思っているわけだけど、 「クストリッツァのやってることなんてチャップリンが全部やってるな」 と、それでも思わざるを得ません…

まるで我が子のように

布教のために初めてスタートレックのDVDを人に貸してみたのですが つまんなかったって言われたらどうしようとドキドキしてしまいました。 オススメのエピソード(1話完結なので基本的に順番は関係ない)を選んで渡したのですが 「ああ、あの話はちょっとヒュ…

エミール・クストリッツァ『ライフ・イズ・ミラクル』

クストリッツァのコメディは(というか全部コメディですが) 事物を拡大、縮小、反転といった通常とは違う使い方をすることによって ギャグを成立させています。 ここで事物とわざわざ抽象的な言い方をしたのは 道具、動物、出来事といった多岐にわたるもの…

ソファーベッド

我が家にはリビングに布団があります。 ソファじゃなくて布団なのは、 テレビを観たり音楽を聴いたりするときに 寝っ転がってぐだーってしたいからなのです。かっこいい布のカバーをかけてクッションをいっぱいならべれば ソファーっぽい至福のリラックス空…

ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』

僕はこの映画がヴェンダースの最高傑作だと思っているのですが 実はこの映画には彼の危うさも詰まっていて その危うさが命取りにならない奇跡的なバランスの中で これほどに美しい映画が生まれたのだと実感します。美しい場面はいくらでもありますが、 最も…

茜さす光

やっとネットが繋がりました。 前の家も最後はなぜだか全然繋がらなかったので ほぼ2ヶ月ぶりのまともなネット環境ということになります。

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『オトン』

新聞もネットもないので知らなかったのですが ユイレが亡くなったそうですね。 僕は最後まで良い観客ではありませんでしたが もう2度とストローブ=ユイレ名義の映画は観られない と思うとやはり悲しいです。 というかストローブはこれから一人で撮り続ける…

生活

我が家には『ku:nel』とか『ELLE DECO』とかいう雑誌が何冊かあって 必要半分、暇つぶし半分てな感じで読むわけですが、 衣食住の「食住」にとんと興味のない僕にとっては つまらなくはないけどワクワクはしない雑誌なのです。 んで、それらの雑誌の中には …