2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

姜尚中、テッサ・モーリス=スズキ『デモクラシーの冒険』

現代に蔓延するデモクラシーに対する無力感について 政治的決定の「消費者」の地位に 現在の多くの人が追いやられてしまっていることが 大きく関係しているのではないか、 というような話が書かれています。70年代くらいまでは、市民による抵抗が 政治に対し…

お兄さんは心配性

あれは僕が学生の頃。同級生がある日突然 「来週、関東大震災がくるらしいよ! 知り合いの知り合いが地震研究所に勤めてて 来週かなり危ないって言ってるらしい」 と言い出しました。僕たちはもちろん、言い出した同級生さえも半信半疑でしたが その時ちょっ…

ロバート・ワイズ『アンドロメダ・・・』

地球外の細菌(みたいな生物)による いわゆるバイオハザード物。 なんだけど、この映画の何が面白いって、 大事件が起こってるのに画面が全然動かないとこですね。 普通の意味での「リアルな描写」ってヤツ。 でもこれをSFでやるとここまで面白いのね。主人…

無題

なんか体調が芳しくなくて、 映画館には行けずにビデオ鑑賞となりました。 渋谷では洞口依子が黒沢と青山に客席からちゃちゃを入れるとか なんか面白そうなことがあったみたいですねぇ。 もちろんオールナイトになど行くはずもなく。 ああ、見たかったなぁ。

三浦俊彦『ラッセルのパラドックス』

最近ますます難しい本が読めなくなってる28歳。 重い本カバンに入れて歩くのが億劫なメガネ男子。それが僕。 そういうわけで最近は新書を読んでいるのです。以前にも同じことを書いたのですが、 A1「タバコは嫌いだけど、好きな女性が吸うならしょうがない」…

知ってた?

最近聞いてびっくりしたのは、そんなに報道されてないらしいけど イラクに行った自衛隊ではもう3人も自殺者が出てるんだそうで。 もちろんアメリカ兵の方が数は多いんですけど、 自衛隊は分母が小さいから、他の国と比べた時 割合で言うとかなり高いらしい。

ジャック・ドゥミ『ベルサイユのばら』

言わずと知れた超有名マンガ(日本では、だけど)を日本人がお金を出して フランスのキャストとスタッフで撮ってしまおうという企画。 ドゥミ以外にも音楽はミシェル・ルグランでヴァルダも製作に噛んでいる豪華な映画 なんだけど フランスではマニア以外に…

一昨日の話

知人のライブに行ったんですが、受付で 「リサ様ですね、こちらお預かりしております」とケーキを渡されました。 お〜…気が利いてる〜。ドリンクチケットを持ってカウンターに行ったら また「お預かりしております」とケーキを渡されました。 今度は箱にも入…

人間/動物/恋愛

「女だからお茶くみをするとか、外国人だから自給が安いとか、 巻誠一郎は184cmだから代表に呼ばれた、などと言うとき 女とか外国人とか184cmとかいうことは本人の選択の余地はなく、 彼らは主体とは無関係なところで選別されている。 このとき彼らは、いわ…

縮図

誕生日の一日がその後の一年の縮図となる、 つまりその日をどう過ごすかで1年が決まる。 というような話を聞きました。 さて、私はおそらく生まれて初めて誕生日24時間起きていました。 仕事も普通にしたし、そのあと遊んでそれなりに楽しい一日だったので 1…

黒沢清『CURE』

『地獄の警備員』は社会に回収されない化け物 (宮台真司が言う「脱社会的」な)の話ですが、 この映画ではそれが次々に感染していき、 しかもそこに合理的な説明が与えられません。 が、考えてみればそんなことは当たり前で、 合理的な説明ってのは社会の側…

定義をめぐって

最近、色黒の知り合い(男性)が増えたのですが、 日焼けサロンに行っているという共通項こそあるものの 彼らの中にも色々バリエーションがあり、僕の知る限りでは、 「ホスト系」「クラバー系」「ジャージ系」の3種類がいます。ホスト系はD&Gなどを着ていて…

MUSIC/SOUND

さて、今日の講義は音楽家のエドワード・ショッカーでした。 若いしそんな有名じゃないんでみんな知らないでしょう。 僕もアナウンスされるまで知りませんでした。 通訳無しの英語の講義だったので、 わかりやすい語彙でゆっくり喋ってはくれたけど 半分も理…

ユーリ・ノルシュテイン作品集

アニメーションの本質は 「絵であること」と「動くこと」にあると言えるでしょうか。 ノルシュテインの作品は手法的な制約によって あまり動かないアニメなわけですが、 「絵であること」を限界まで推し進めることによって 抑制された動きの本質を限界まで捉…

探し物

イサン・ユンの『GASA』を探してたんですが ジャニスにもSMALL MUSICにも(もちろんツタヤにも)ないんで これはもう買うしかないのか、 と思ったら図書館にありました。 勧められた盤ではないんですけど。 クラシック系はやはり図書館が強いですね。

アルノー・デプレシャン『エスター・カーン めざめの時』

もうすぐ『キングス&クイーン』が公開なので予習のために借りてきました。 一応あらすじとしては、主人公エスター(サマー・フェニックス)の 女優として成長物語ということになるわけですが、 エスターが「大人の階段を昇るシンデレラ」として 一歩々々成…

僕も選挙民なのだけど

僕は昼間寝て夜起きる生活をしているんですが、 今、僕の住まいでは選挙戦の真っ最中でして 選挙の宣伝カーが走り回って安眠を妨害します。まぁそういうのを覚悟の上でこの生活を選んだわけですが、 やはり世間の生活時間とズレていることのストレス という…

黒沢清『893(ヤクザ)タクシー』

この映画の登場人物たちは皆、 キャラクターとしての役割を演じることに必死だ。 チンピラヤクザなり、親分なり、お嬢様なりといった キャラクター類型を自己目的化したような人物で 類型化されているとは言え行動パターンは異常で、 例え頭に銃を着きつけら…

面倒くさがり

明日出来ることを今日やらない主義なので (主義、ではなく単にイヤになってしまうだけ) 処理案件がなかなか片付きません。 冬物のクリーニングを6月まで出さなかったりする人いませんか? 早く出さなきゃカビが生えちゃう!

黒沢清『地獄の警備員』

黒沢清という人は「拠って立つものがない単独者」 みたいなのが好きで、そういう人をよく出してくるんですけども 大体はそういう人を肯定的に描いているのに対して この映画における単独者、富士丸(重松豊)は普通に悪役で、 その意味ではけっこう異色の作…

還元しなきゃ

和紙の職人さんのドキュメンタリーを観たんですが 「伝統を守るのは僕がやるから伝統を育ててくれ、とよく言います。 つまり買って身近で使って欲しい。 職人が守るだけでは伝統は成り立たない」 というようなことを言っていました。僕はブランド物のリサイ…

失敗の美学

昨日は巻上公一さんの講義でした。 カール・ストーンと言い、連日の大物続きです。いろいろ面白い話をしてましたが、 「ヒカシューのキーボードの井上さんは、 コードを押さえないで1音か2音で弾く。 ちゃんとコード押さえちゃうと上で歌える音が限定されち…

のびすねお

知人がはじめて会う人に僕を紹介するとき 「顔はのび太みたいだけど、性格はスネ夫みたいな人」と言っていました。 けっこう的を得ているだけに余計ムカつきます。

カール・ストーンがやって来た

http://www.sukothai.com/ ↑soundで試聴もできます 現在のような意味での「引用」の概念がなかったころから コラージュなどによって音楽を作ってきたカール・ストーンは 配られた資料によると「サンプリングの帝王」などと言われているらしい。フェラーリも…

憧れに憧れる

村上春樹のエッセイ(『ランゲルハンス島の午後』だったか?)に なんかの小説でロンメル将軍がウィンナシュニッツェル(仔牛のカツレツ) を食べるシーンの描写のことを書いていて 僕はそれを読んでからウィンナシュニッツェルを食べてみたいなぁ とずっと…

神代辰巳『青春の蹉跌』

ホントだったらロマンポルノが観たかったんですけど 時間が合わなくてコレになってしまいました。 いや、おもしろかったからいいんですけど。 貧乏学生が、成金の娘との婚約に邪魔な恋人を殺す、 という全く救いようのない話でありまして 原作は読んだことな…

告知

僕の誕生日は6/20です。 当日は現在なんの予定も入っていません(平日なのが痛いところ) シャツのサイズは14半(37cm)パンツのサイズは29(74cm)です。 肌が弱いので直接肌に接する服は綿素材しか着られません。 あと、ペンやリップクリームなどを入れる2…

マルコ・ベロッキオ『夜よ、こんにちは』

ベルトルッチの『暗殺の森』には、教授が窓を閉めた瞬間に トランティニャンの影がフッと消える、という 印象的なシーンがあるのですが、 常に焦燥感にせきたてられているトランティニャンと同じく 若いベルトルッチの焦燥感が前面にあらわれたこの映画を (…

5月の踊るロード賞!

セドリック・カーン『倦怠』 ジョージ・A・ロメロ『ゾンビ』 マルコ・ベロッキオ『夜よ、こんにちは』 ミヒャエル・ハネケ『隠された記憶』 サム・ペキンパー『ゲッタウェイ』 全部で10本くらいしか観てないです。 借りたけど観ないまま返却したビデオ数本(…

5月の踊るヒット賞!

Speech『Spiritual People』 Rei Harakami『Opa*Q』 Carl Stone『Four Pieces』 Evil Nine『You Can Be Special Too』 菊地成孔『南米のエリザベス・テイラー』 聴く時間がないわけではないんですが 買ったのに聴いてないCDが多数。なんとかしなきゃ。