2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

若松孝二「十三人連続暴行魔」

死ぬ直前の阿部薫が音楽をやっていて、 河原でサックスを吹くおにいちゃん役で出演もしている。 それが観たくて借りたわけでもないんだが、音がすばらしい。銃を密造した主人公が昼下がりの団地を 自転車でぶらぶら走っているのだが、 突然真上からのショッ…

昨日の続き

「珈琲時光」で、一青窈は過去に東京で暮らした 台湾人の作曲家について調べているし、 浅野忠信は山手線の音を録音してまわっている。この映画には音を集めることによって世界を捉えなおす というテーマが明らかにあるにもかかわらず 音の扱いがぞんざいな…

どうでもいい話(古本屋)

見覚えのある店だと思ったら高円寺のたまに行くお店だった。 あたかも、店主に作曲家について尋ねたあと外に出て 店の写真を撮ったかのように編集されているのだが、 実はこの店は2店舗あって、 店主と話すシーンと写真を撮ったシーンは別の店である。 映画…

どうでもいい話(ハスミン)

エンドクレジットの出演のところに蓮實重彦の名前が。 どっか写ってたか?写ってれば見逃すはずないのになぁ (なにしろ御大は190センチである) と思ってネットで調べてみたら 撮影はしたがカットされたとのこと。 写ってないエキストラの名前を出すなよな…

ホウ・シャオシェン「珈琲時光」

ジャ・ジャンクーとホウ・シャオシェンは わりと似たような映画の撮り方をするけれど 「青の稲妻」の主人公達が、受動的な存在として設定されている という意味で、積極的に受動的であるのに対し、 この映画における一青窈は、消極的に受動的である。 彼女は…

なんとかなりそうだ

後頭部を覆う感じで帽子をかぶれば 生々しいバリカンの剃り跡の境目を隠せるので マフラー無しでも誤魔化せることがわかった。 一週間くらい我慢すれば髪ものびて 境目も消えるのではないかと期待している。せっかくエディ・スリマンみたいなお洒落なモヒカ…

ばななみたいな話

しつこくこの前のつづき http://d.hatena.ne.jp/wbnt/20051121#1132564577 うろ覚えなのだが吉本ばななのエッセイから。 人ごと(他人ごと)を人ごとだと思っているうちは相手(パートナーのこと)をスーパーマン扱いして何でも大丈夫だって思ってしまうけど…

タラちゃんみたい

バリカンを握る妹の一瞬の油断から 私の襟足は無残にも深く刈り込まれ マフラー無しでは外を歩けない髪型になってしまったのであった。

ジャ・ジャンクー「青の稲妻」

基本的には中国の19歳の若者の日常のお話です。 日本でそういうものを撮った場合には、東浩紀の整理に従えば 日常(想像界)と世界(現実界)が直結するかのような つまり社会性(象徴界)が欠落した話になりがちで、 政治的なレヴェルを導入するのには 特殊…

親孝行のつもり

実家に帰るときに着ていく服選びは デートのとき並に慎重になります。 僕のデートの時の服装を見てみたいというそこの貴女! もしよかったら…なんて話はどうでもよろしい。あまり派手な服を着て帰ると 「何その服は!いい年してピンクなんて!」と嘆くし、 …

セドリック・カーン「ロベルト・スッコ」

冒頭近く、ベンチに座るレアの後姿から いきなりパンして、向かってくるスッコの車を捉え ロータリーをぐるりと一周してレアの前に車は停まり、 カメラは元の位置へ、そしてスッコに抱きつくレア。レアの学校のシーンでは、 ゆっくりと近づいてくるスッコを…

甘いコロッケって…

言葉は聞いたことがあるけど、 何なのか知らないものってありますよね。 僕にとって金つばとはそういうものでした。スーパーで金つばコロッケというのが売ってたので 何なのかもわからずに買ってみました。 ご丁寧にソースまでかけて食べましたよ。 そして、…

オリエンタリズムの射程

姜尚中は「オリエンタリズムの彼方に」の中で、 フーコーの「狂気の誕生」をとりあげ、古典期には 『狂気は本質的に理性の否定であり、その存立そのものへの脅威とみなされた』 のに対し、近代においては 『狂気から一切の余白を取り去って監禁による治療の…

鎖国かよ

姜尚中は東大の教授ですが、 国立大学の教授って国家公務員だよな? って思って調べてみたら、こんなん出ました。 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S57/S57HO089.html昭和57年までは外国人が公立大学の教員になれなかったことですか? あきれる前に、それで…

エミール・クストリッツァ「アンダーグラウンド」

クロはナチスへの抵抗のために地下に潜るのだが 親友マルコに騙され、戦後20年地下生活を送る。 地上では死んだ(ことになている)レジスタンスの英雄クロと 大統領の側近となったマルコを描いた映画が撮られている。クロは演劇に乱入してナタリアを奪うし、…

けなしてるわけじゃないよ

東京MXの「ラブ・リルカ」という番組を観た。 雑誌とCM以外で鈴木えみを見るのは初めてだったが 作っていないと締まらない顔であるらしいのが意外だった。 もっとどこを切っても綺麗な顔だと思っていたが 実はワンショットでキメるタイプなんですねぇ。 …

万田邦敏「UNloved」

主人公の光子が自分を変えない人である ということは観ていればすぐわかる。 彼女はずっと同じことしか言わないし、 同じように手すりを握り、同じように天気を確かめる。 しかし、変わらないの光子だけではない。 実は英次と弘も最初から最後まで全く変わっ…

ナメック星人

ピッコロの子供は羽や角が生えている。 最長老の子供もやはりバリエーション豊富だ。 われわれ有性生物は遺伝子の分離と再結合によって 偶発的に変異を生み出す(だったよな?)が 彼らは環境にあわせて生まれてくる子供の遺伝子を 単独で変異させるのではな…

関係あるようなないような話

『他者を手段としてのみならず、同時に目的として扱え』 というカントの言葉があります。性的な充足感(性器的なものだけではなくて、恋愛のという意味で)は 他者を手段として扱うこと無しには満たされません。 マゾヒストやオナニストであってもそうでしょ…

ananみたいな話

恋の駆け引きの代表的な例として、そっけない態度を取っておいて、いきなり優しくする。 揺り戻しの効果で相手はメロメロ!ってのがありますね。 これのポイントは、自分にメロメロになってるってことは たぶん相手も気持ちがいいだろうということ。 自分の…

鈴木清順「東京流れ者」

「狸御殿」がなかなか借りられないのでこっちで。 「殺しの烙印」もわけがわからないけれど、 この映画もわけがわからない。 いや、ストーリーはいたって単純なんだけど どこを面白がればいいのかがわからない。と、ここまで考えてやっと理解した。 つまりは…

ガス・ヴァン・サント「小説家を見つけたら」

アメリカ社会を映画で描くのは難しい。 (だろうと思う。行ったこともないのでホントは知らないが) おそらく映画の撮影技術は、人物撮影においては 白い肌を撮ることを前提に作り上げられてきたからだ。人種のるつぼであるアメリカでは 白い肌だけを撮るこ…

今日のカタコト その2(ガス・ヴァン・サント)

ヴァンは苗字なのか名前なのか。

今日のカタコト その1(在庫確認)

TSUTAYAのオンライン検索は使いにくい。

トータルバランスについて

ものを作る時に、同時に複数の部分のことを 考えなければいけないときがあります。 別段、芸術作品に限らないと思うんですが 車の作り方なんてわからないので、音楽の話で。ある和音なり、メロディなりが出来たとしても それ単体では音楽として成立できず、 …

最近の体重計はすごいね

どうやら内臓脂肪が多いらしい。 皮下脂肪よりも健康に影響があるし、 落とすのも難しいんだってさ。処方箋。 脂肪分の少ない食事を取る。 (一人暮らしの男性としては少ないほうだと思う) 腹式呼吸をこころがける。 (やってると思うんだけどなぁ) なるべ…

音楽と力

実はまだ半分も読んでいないのだが、 姜尚中「オリエンタリズムの彼方へ」より 権力は、一つの制度でものなく、一つの構造でもなく、ある種の人々がもっているある種の力でもない。「それは特定の社会において、錯綜した戦略的状況に与えられる名称なのであ…

瀬々敬久「KOKKURI こっくりさん」

こっくりさんと言えば占いというより呪いだし、 他にもトラウマとかドッペルゲンガーとか、 恐怖を発動しそうなアイコンは色々と出てくるわけだが、 この映画の中では、真に怖ろしいのは そういうありふれた恐怖ではなく 偶然そこに在っただけのものが 何の…

英語で読んでみよう

小括弧():parentheses 左小括弧:left parenthesis 中括弧{}:brace 左中括弧:left curly bracket 大括弧[]:bracket 左大括弧:left square bracket 大なり>:greater-than signだそうな。

ジャック・ドゥミ「ロバと王女」@ル・シネマ

ドゥミはこの映画の中に 無時間的な空間を作り出そうとしたのではないか。そう考えた時に最初に目に付くのは 街の人々が静止した中をスキップであるく王女である。 ついで、小屋の前での唐突なスローモーション、 幽体離脱した主人公二人が腹いっぱいお菓子…