布 〜最終章〜

懸案だった布がやっと我が家にやってきました。
と言っても「買ってきたよ」と事後報告を受けただけで僕はノータッチ。
あんだけ色んなお店を一緒にまわって
(僕は買い物大好きなので全然苦痛ではないけど)
「どんなんにしようかねぇ」と相談しておきながら僕はノータッチ。

僕には「こんなのがいい!」というプランなどなかったのだから
文句を言う資格などはないのだけれど。
実際気に入らないわけじゃないですし。

しかし消極的だが明確な主張、というのは存在します。
「文法とは明示的に『こういうものだ』と提示できるものではなくて
間違った用法に対し『それは違う』と指摘できるものだ」
というようなことを柄谷行人が書いてました。

「こういうのがいい!」とか「こういうのは嫌だ」などなど
言語として明示的に提示できる主張を積極的な主張と言うとき、
「これはどう?」と相手から提示されたものに対し
エスorノーで答えるような意見という意味です。

明示的、積極的な意見を言えないということは
意見が無いこととイコールではないのです。
積極的に提示することができず、
エスかノーかでしか答えることのできないような意見というのも存在するのです。

関係ないけど。
きれいになった部屋を写真に撮ろうと思ったんですけど
携帯で撮ると模様がつぶれてすごく汚い色に見えます。残念。