2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『マラケシュの贋化石』続き

グールドはビュフォンという博物学者について書いている。 36巻にも及ぶ『博物誌』という本を書いた18世紀のフランス貴族で、 そんな人だから当然、様々な生物分類も行ってるんですが、、 同時代人でライバルでもあったリンネの分類法(現在でも使われている…

最近、全然作らないからね

小麦粉を練るところからピザが作れるというのが自慢で、 料理が全般的に苦手な中で、イタリアンだけは得意科目だったのに、 久しぶりにスパゲティを作ってみたら、 (二品作ったのだが)両方ともひどいお味だった。 やっぱり感覚は研ぎ澄ましておかないと簡…

スティーブン・ジェイ・グールド『マラケシュの贋化石』

毎度のことながらグールドの博覧強記っぷりには驚く。 ダーウィンやラマルクは本業だから当然だとしても、 ガリレオを原書で読み、マルクスやベーコンから自在に引用し、 縫製工場の火災についての本まで読んでいるのだから恐れ入る。進化生物学者としてのグ…

ますます気になる

巷で話題沸騰のエゴマオイル。 近所のスーパーには売っていない。 α-リノレン酸と言うのがまずわからないし、 そもそも「エゴマ」って何だ?ゴマか?

ツァイ・ミンリャン『ふたつの時、ふたりの時間』

シャオカン、シアンチー、シャオカンの母、 3人の登場人物がいて、3つの時間が流れる。 原題は『What time is it there?』だし、 なぜこの邦題になったのか?謎だ。 シャオカンは、パリへ行ったシアンチーのことを想い、 台北にいながらパリと同じ時間を生き…

もう計画が狂った

1ヶ月に1本新作映画を観よう。と、年の最初に思ったのだが、 今月の1本になるはずだったデプレシャンの新作を 寝坊して見逃してしまった。青山真司の『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』も 昨日からやってるんで、 観ようと思えば今日、明日にでも観られるのだ…

スティーブン・スピルバーグ「マイノリティ・リポート」

いろんなとこで書かれていることだけど、 この映画では序盤から中盤にかけては、 最初の犯人の眼鏡、プリコグたちが見る予知夢、 網膜識別システム、ジョン(トム・クルーズ)の目の手術、等々 『目』と『見ること』が主題となっているのだが、 後半にはなぜ…

じょりじょり

うちの部屋には一応エアコンがついていて、 夏は、つければそれなりに涼しくなるのだが、 暖房としては役立たずで、温風は一応出るものの 部屋の温度はまったく上がらない。部屋で裸になってバリカンで散髪をしたのだが、 業務用のバリカンなどと違って、市…

透明迷宮 高橋悠治piano×笠井叡dance@国分寺いずみホール

浅田彰が高橋悠治を『図太くも敏捷な野良猫』 という風に例えたと記憶しているのだが、今日もその印象は健在で、 笠井の動きや会場の空気といったものを機敏に捉えながらも、 その音からは、繊細さというものをまるで感じさせない(笑)おそらく即興だと思われ…

勝手に情報が入ってくるから

mixiのコミュニティって、利点がよくわからんって思ってたんだけど トピックが、新刊とかライブ情報の代わりになったりするわけですね。 最近はじめて気付きました。はてなアンテナとかも似たような機能なんでしょうか。 使ったこともないし、使い方を調べる…

角田光代「まどろむ夜のUFO」

石川忠司は、小説は内言+描写で出来ている みたいなことを言っていたんだけど、 角田の小説は、描写がちょいとわかりづらいのに対して、 思考プロセスが圧倒的に面白い。角田の登場人物の内言は、一見普通なのだが、 思ってることとやってることが微妙に一…

昨日の続き

だいぶ前に読んだんで、うろ覚えなんだけど、 村上龍と寺脇研(TVにもよく出てた、文部官僚(当時))の対談で、 宮脇が、ミニコミをやってる不登校の中学生と話をして、 後日、彼らがその時のことを書いたミニコミを送ってくれたのだが、 自分の言いたかっ…

さくらんぼな気分

TVで大塚愛の「プラネタリウム」を聴いてから、 サビの部分が頭から離れなくて、気が狂いそうだ、 と知人が言っていました(笑) 以下は、その会話の時の知人による分析を、僕が勝手にまとめて、 自分なりの考えを付け加えたものです。さて、問題の「プラネタ…

松尾スズキじゃないのね

絲山秋子の日記を久々に見に行ったら 『受賞』がどうたらとか書いてあるんで、 なにを受賞したんだ?と思って調べてみたら いつのまにか芥川賞を受賞していたようです。まぁ前回の受賞者が誰だったのかも知らないわけで、 今回の受賞も知らなくて当然なんで…

土下座安二郎

ヴェンダースのフィルモグラフィを見てたら 「小津と語る Talking With OZU」って映画がありまして。 ヴェンダースは監督じゃなくて出演しただけらしいんですが、 内容のことはどうでもよくて、 「OZU」ってなんだか「orz」に似てるなぁ なんか土下座してる…

ヴィム・ヴェンダース「リスボン物語」

『映画は今も発明された100年前と同じ力を持っている』 というセリフによって、 映画に対する楽観的な信頼を告白して終わるんですが、 ともあれ、この時期のヴェンダースが、 そんなことを本気で信じていたとはとても思えず、 心情としては、ウィンター(リ…

ヴィム・ヴェンダース「ミリオンダラー・ホテル」

主人公トムトム(ジェレミー・デイヴィス)は、ナレーションで 『人生はすばらしい。でも、生きている間にはよく見えないんだ』 と語る。これは文字通りの意味だけでなく、 事後的に見られた時にすばらしいと感じる話もある、 という意味に解釈することもで…

永久結晶

近所の家の角に80センチくらいはあろうかという 大きな雪だるまが作られていました。 その大きさといい、バケツの帽子をかぶっていたり、 石で目鼻が作られているなどという、リキの入れようにもかかわらず 頭が後ろの壁にたたきつけられていて、顔には足跡…

保坂和志「羽生 21世紀の将棋」

将棋の指し方は一応知ってますけど、 全然強くはありませんし、そんなに興味もありません。 将棋論にかこつけてるけど、実は芸術論である、 と、保坂本人が言っていたので読んでみたわけです。 もともと、羽生善治という人のことは、TVで喋ってるのを見て お…

弱ってるのかな?

中学生の頃は、シャツ、ブレザー、コートの3枚で登校していました。 高校生の頃は、Tシャツ、シャツ、セーター、学ランだったと思う。 大学以降は、学ランよりは厚いコートを着ていたが、4枚が基本だった。 ずっと4枚だったのに、この冬はTシャツを重ねて…

キム・ギドク「悪い男」

遅ればせながら韓流ブームです。と言うのは大嘘で、 最近借りた他のビデオがハズレばっかりだっただけです。フィクションの面白いところは、 架空の設定によって、現実に偏在していながらも 普段はなかなかその姿を現さないようなものを 表象することができ…

冷や汗モノ

リアルプレイアーで『ライブラリ・アクセスがなんたらかんたら』 というエラーが出て、ほとんどのファイルが読み出せなくなりました。 幸いにも、ファイル自体は壊れてなかったんですが、 一瞬、血の気が引きましたね。分類してフォルダにまとめておいたのが…

柴崎友香「今日のできごと」

発表された時期も媒体も異なる短編と、 書き下ろしによって構成されているので、 短編集と呼ぶこともできそうだけど、 7人の男女が集まって呑んだくれた日の話を、 5人の語り手が、それぞれ別の視点から語った話になっているので、 一遍の長編小説としてもよ…

訂正

藤本美貴は6期ですね。6期メンバーは他が顔分かりません。 よく見たら5期メンバーもあやふやです。

澤井信一郎「17才 旅立ちのふたり」

ヌーヴェルヴァーグとか、ロマンポルノとか、 予算がなくてセットが組めないとか、撮影時間が限られてるとか、 悪条件の中でもアイデア勝負で 面白い映画を撮ってきた人たちがいるわけです。僕は今まで全く考えたこともなかったんですが、 上記の人たちが、…

使用率

大嫌い大嫌い大嫌い...。大好き。略してwbntです。中谷美紀 80% 藤本美貴 18% 三木谷浩史 1% 安藤美姫 0% 浅田真央 0.3% その他 0.7%僕の中では『ミキティ』と言えば中谷美紀である。 安藤美姫は断じてミキティではない。 ただ、この使用法には問題が…

鴻上尚史「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」

借りるのがためらわれる題名である(笑) てか、実際恥ずかしかった。 普通に見たら自己啓発本の類だと思うだろう。 てか、実際に自己啓発本だ。他に読んだことないんで知らないが、一般的な自己啓発本は、 内面から変わろうという精神論か、 コントロールしよ…

危険ですね

電車に乗る時は、音楽を聴いていることが多い。 インナーイヤー式のイヤホンで、音量も大きめなので、 外の音があまり聴こえない。この間、扉のすぐそばに後ろ向きで立っていたのだが、 駅で、何故だかドアが閉まっているつもりになって 後ろ向きにドアに寄…

調査中

犬鍋はポシンタンと言うそうで、 栄養鍋という表記をされることもあるそうな。

ポン・ジュノ「ほえる犬は噛まない」

才能という言葉の正体はよくわからないんですが、 「子猫をお願い」の、主人公達が歩く姿を見れば、 チョン・ジェウンには圧倒的な映画の才能があることがわかるし、 それと比べてしまうと、ポン・ジュノが見劣りしてしまう という印象は避けられないわけで…