2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パウル・クレー展『線と色彩』@大丸ミュージアム

最初に断っときますが、僕は普段絵を見ないんで、 基本的な絵画の見方ってものがわからないのです。 美術館に行くときは(年に数回ですけど) なるべくなら妹を同伴して 「ここのフォルムの対比は色彩の対比とは逆になっていて…云々」 という受け答え機能付…

不思議な夢

僕は小学校で1年間だけ千葉にいたんですが、 昨日の夢は、登場人物が全員そのときの友達でした。 夢の中って、例えば、幼馴染と従兄弟と同僚が ごちゃごちゃになって出てきたりするのが普通なんで (↑僕だけかもしれませんが)こういうのって珍しいです。1…

『10ミニッツ・オーダー/イデアの森』

一昨日の夜までに、8本中2本だけ観てたんですよ。 昨日の日記を書いた時点で6本残ってたらか、 面白いの2本くらいあるだろうって思ってたんですけど、 う〜ん…??…でした。 しょうがないから今日はゴダールのだけ書きます。シュレンドルフとかラドフォード…

姫様/殿下/陛下

一昨日の夜中に『朝まで生テレビ』の天皇の話を半分くらい観まして、 思うとこあって、昨日は『風の谷のナウシカ』を読んでました。マンガ版ではアスベルは完全な脇役で、 ナウシカの対になるのはクシャナ殿下です。 んで、主人公二人が王位継承者だってこと…

『10ミニッツ・オーダー 人生のメビウス/イデアの森』

ヘルツォークのはメビウス(RED)版に収録、 ベルトルッチのはイデア(GREEN)版。 ゴダールは明日です。ってまだ引っ張るか! ヴェルナー・ヘルツォーク『失われた一万年』1981年に初めて文明と接触したアマゾンの部族のドキュメンタリー。 ヘルツォークの…

欲望という名の電車

電車で、好みの外見の女性が座ってたら、 隣に座って密着したいって言う男性が多いんですけど、 前に座って眺めたいという意見も少なからず存在します。 僕も後者。視覚優先ってことですね。女性と一緒に電車で出かけたとき「顔を眺めたいから」 とか言って…

『10ミニッツ・オーダー/人生のメビウス』

7人の監督の手による10分ずつのオムニバス。 予算も決められてたらしいです。噂通りエリセのがすごい! ヘルツォークのが面白かったのと、ジャームッシュもいい。 てわけで、以上3篇について一言ずつ。 ヴィクトル・エリセ『ライフライン』小さな村の人々の…

クイズです

Q、ラーメン通の用語で「アトム」と言ったらなんでしょうか? 正解はのちほど! 読んだわけじゃなくて又聞きなんで、正確じゃないんですけど、 よしもとばななのエッセイで、「味の素をつかった料理を食べると頭がぼーっとする。 うちのお父さんが味の素が大…

中条省平『読んでから死ね!現代必読マンガ101』

ジャンプっ子、りぼんっ子であった僕は、 王道的な少年、少女マンガにはそれなりに親しんでいて、 あまり抵抗無くすんなり読めるんです。しかし、それ以外のマンガ、 例えば中条の言うところの自己放棄=ニヒリズム的なマンガ (王道少年マンガの自己実現に…

僕はただの白飯を炊かない人でありまして、 ご飯を炊くときには、一緒に何かしらを入れます。 雑穀、ひじき、切干大根は外せないとこでして、 それ以外にだいたい二品くらいを一緒に炊きます。魚の切り身、肉、青菜、根菜、きのこ ってなとこでしょうか。ヘ…

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『労働者たち、農民たち』

ものすごく簡素な作りなのはいつもの通りなんですが (おそらくカット数は100もないんじゃないでしょうか。 カメラアングルも30パターン以下だと思われます) プロットがいつになく複雑なので筋を追うのが大変。 てか、半分も理解できているかどうか。 ヴィ…

克服したい!

有名な批評家や映画監督たちがこぞって絶賛するストローブ=ユイレ。 初めて『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』を観たとき以来、 この二人は僕にとって鬼門でありました。いや、今もですね。 彼らの映画を心から楽しむことができて初めて、 自分も映画…

ジョージ・キューカー『フィラデルフィア物語』

ヘプバーンと聞いてオードリーを思い浮かべる人は映画好きではない と、蓮實重彦が言ったとか言わなかったとか。 なんと厭味ったらしい言い方かと思いますが、 こんな映画を観てしまった日には、オスだったら誰でも キャサリン・ヘプバーンに恋をしてしまう…

表参道ヒルズ

安藤忠雄が地域住民と白熱した議論をしてるのを ついこの間TVで見たような気がするんですけど、 いつのまにかオープンしてたんですねぇ。アパート時代に、けっこう面白いメガネ屋があって、 建替えでなくなっちゃうのかなぁって心配してたんですけど、 ちゃ…

デレク・ジャーマン『ザ・ガーデン』

ジャーマンとゴダールの映画は 「まったく意味がわからない」という点で共通しますが(笑) 二人は正反対の志向を持っているように思います。 というより、正反対の志向をもった二人が反対方向に歩いた結果、 地球の裏側で出会ってしまった感じでしょうか。ゴ…

堪能しましたが

TSUTAYAの半額キャンペーンが終わりました。 10日間、毎夜毎晩通いつめましたねぇ。 映画は15本くらい、CDは30枚近く借りたんじゃないでしょうか。 しかし、いくら食ってもお腹いっぱいにはなりませんね。

ジャン=リュック・ゴダール『映画というささやかな商売の栄華と衰退』

フィルムではなくビデオカメラで撮影されたから。 なのかどうかはよくわからないのだけど、 オーバーラップやズームなどが多用され、 撮影されたモノ(対象)よりも、 映像の処理の方に嫌でも目がいくようになっています。この映画を観ていて僕は「ゴダール…

身だしなみ

鼻毛って、切るのと抜くの、 次が生えてくるまで時間がかかるのはどっちなんでしょうか。あと、関係ないですが、 胸毛とかスネ毛みたいな体毛の濃さは、 男性ホルモンと関係があるって言われてますよね? 鼻毛も関係あるんですかね?

クシシュトフ・キェシロフスキ『偶然』

キェシロフスキは、偶発的な出来事によって 否応なく回転していくような物語を作る。 盗聴がきっかけで知り合う男女の話、とか。 タイトルを見ればわかる通り、 その要素が全面展開されたのがこの映画です。同じ主人公が3つのパラレルワールドを生きる、 オ…

生活習慣病

オーケストラの曲やアバンギャルド系の電子音楽では、 1曲の中での音量差が大きいため、 ピアニシモにボリュームを合わせて聴いていると、 フォルテシモになった時に音が大きすぎ、 かといって、フォルテシモに合わせて聴いていると、 ピアニシモの部分が聴…

吉田喜重『鏡の女たち』

原爆がテーマの映画なんですが、 原爆についてはストーリーに付随して語られるに過ぎず、 原爆の映画として観れば拍子抜けするかもしれない。 しかし、吉田が戦争について考え抜き、 ギリギリのところで語ることが出来たのがこの映画だ、 ということは、ひし…

おいらも日和ったか?

一本くらい観ておかないとなぁ、と思ってた吉田喜重の特集が いつのまにやら最終日になっていたので、 あわててラストを観てきました。 ついでに、吉田監督と主演の岡田茉莉子さんの舞台挨拶も。小さな声でぼそぼそ語る吉田監督に対し、 岡田さんはさすが女…

蓮實/ゴダール/カーペンター

蓮實重彦の『ゴダール革命』によれば、ゴダールは「正しいイメージではなく、ただのイメージに過ぎない」という表現を使うのだそうです。 グリフィスからフォードまでのハリウッドの作家が、 「正しいイメージ」ばかりを撮ってしまったので、 自分はロッセリ…

電車と性差

電車で、走ってでも席を確保しようとするのは女性が多い。 男性で、そこまでいきりたって座ろうとする人は見かけない。 席が空いているのに座らないで、窓際に立ってるのは女性が多い。 男性は大抵、空いてれば座る。 ジェンダーと席取りの関係やいかに!

ジャン=リュック・ゴダール『彼女について私が知っている二、三の事柄』

表面上の形式は全然ちがうんですが、 テレンス・マリックとゴダールは、意外と似たことをやってます。 物語の中に「世界」を招き入れる、という手法です。 彼らの映画は紛れもなくフィクションなのですが、 物語に自足せずに常に世界に対して開かれています…

偉そうですいません

友人のライブを観てまいりました。 いつもソロでやってる曲のバンドバージョンなんかは、 本人が、新鮮さを楽しんでる様子が伺えて、 観ているこっちもとても楽しめました。 個々の曲や出演者たちは、バリエーションに富んでいて、 バラで見れば面白いんです…

フランソワ・オゾン『まぼろし』

ジャン(ブリュノ・クレメール)の幻影は、 マリー(シャーロット・ランプリング)の中の他者性が 具現化したものではないでしょうか。 「私は一個の他者である」ってゆうアレですよ。マリーの頭の中の一部では、ジャンの死を受け入れているわけだけど、 そ…

テレンス・マリック『天国の日々』

鳥や犬といった動物たち、風にざわめく麦畑、、 雲間から太陽が射しこむ空、その空をバックに走る汽車、 (アルメンドロスによる魔術のような映像の数々!) といった映像の短いカットが挿入されます。これらは、ストーリーに直接関係するわけではありません…

TSUTAYA大好き!

この日記が、ここんとこ映画の話ばかりなのには理由がありまして、 10日から19日までツタヤが半額セールなのですね。 で、夜な夜な足を運んでは当日レンタルを繰り返しているのです。こんなにツタヤっ子の僕が近所に住んでるにも関わらず、 ツタヤ高円寺店が…

中島哲也『下妻物語』

僕なんて、こんな顔した(どんなだ?)いい歳のむさい男なんですが、 どうにもおとぎ話には弱くて、こういうの大好きなのです。 駅の待合室のシーンは『シェルブールの雨傘』のパロディで、 中島哲也が、どの程度ドゥミのことを意識してるのかは知らないけど…