2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
思春期の子供たちの映画をいくつも撮っている相米慎二ですが、この映画を観て思ったのは、彼は必ずしも思春期を特権的なものとして考えていたわけではなかったのではないか、ということです。 マグロ漁師を描いたこの映画にはティーンエイジャーなど一人も登…
シネマアートンは40席くらいですが、相米慎二の特集はそこそこの人気で土日には30席くらい埋まっています。 5本観ましたが、毎回30人のうち女性客は2人か3人しかいません。 なぜこんなにムサいのでしょう(笑) 例えばハワード・ホークスとか小川紳介のほうが…
冒頭のワンシーン・ワンショットはすごい。 いったいあれは何なのだ!と思って帰ってから調べてみたら、有名なシーンらしいですね。 二人のヤクザを上から見下ろすショットからはじまり、彼らの移動を横に追い、壁を乗り越えてプールにいる主人公たちを登場…
相米慎二の長回しはなぜかあまり長さを感じさせません。 同じくワンシーン・ワンカットを得意とするアンゲロプロスやストローブ=ユイレの映画では、ワンシーン・ワンカットの執拗さに否応無くジリジリとさせられ、その時間の中に物語の外部が侵入し、それが…
同居人のボーイフレンドが犬を飼うことになりました。 そしてなぜか彼女は「あなたにも仲良くしてほしい」と言うのです。 Why?なぜに?と矢沢永吉バリに問うたところ 「今のうちに慣れておいてほしいから」 Why?なぜに?ウチのアパートはペット禁止ですよ。…
人が相談をするのは、ビジネスでもセックスでも、うまくいっていないときのことが多いように思います。 なぜうまくいってるときには相談しないのでしょうか。 そしてそれは正しいことなのでしょうか。 僕にビジネスの相談をする人などいないので(笑)とりあえ…
そろそろセーターをクリーニングに出してもいい時期でしょうか。 まだ時々肌寒い日があるのでちょっと心配なのですが、そんなこと思ってたらいつのまにか初夏だった…なんてことがよくあるので、片付けられるものは早く片付けたいのです。 このところ、汗びっ…
平日の昼間にDVDの上映にわざわざやってくる人などいないらしく客は僕一人でした(笑) 観ればわかるとおりこの映画では一切何も起こらない。 何も起こらないけれども物語は確実に動いている。 この「何も起こらないけれど動いている」という状態を説明するの…
矢野顕子のアルバムは何枚か持ってるけど、結局のところ何度も繰り返し聴くのはMIDIレーベル時代「Co-Produced by 坂本龍一」のものばかり。 『愛がなくちゃね。』とか『ごはんができたよ』とか。 これらはとても好きなアルバムなんですが、僕が「とても好き…
「なかったことにして忘れたい」という気分に鞭打って、忘れないうちに書いておくことにする。 とは言え、今回ばかりは行こうと思っていたのに投票用紙が両親のところに転送されちゃったんだけどね。 ウチの世帯主は父なのだ。 東京都知事選の投票用紙が静岡…
ドゥミの映画ではしばしばすれ違いが重要なテーマになる。 この映画では、モンタンはマリオンが昔の恋人の娘だと知らずに自分の舞台に出演させ、 マリオンは自分が演じている役が自分の母のことだと言うことを知らない。 母ミレーヌはもちろんモンタンのこと…
はじめてロウソクを買ってみた。 もちろんSMに使うわけではなく、「お前も蝋人形にしてやろうか!」と言うために買ったわけでもない。 まぁ男の子だから色々あるわけさ。同居人もいるしね。 お店で「これいいなぁ」って思って聞いてみたら 「水タバコ」です…
タイトル通りの映画である。 意味がわからないって?つまりは意味がわからない映画なのだ。 いい邦題だと思う。原題は知らんけど。 スパイ映画の醍醐味は思いもよらぬもの同士を結びつけたり、思いもよらぬ方法で使ったりできることにある。 唇からナイフが…
『ドアをノックするのは誰だ?』を聴いていたとき 「あんたもダッフルコートとか着ればいいのに」 「そうだよ。オザケンより似合うと思うよ。モテるかもよー」と言われた。 余計なお世話ですね。 それはそうと、僕はその会話に違和感を感じてちょっと考えた…
芸術はしばしば「理解できる/できない」のレベルで論じられてしまう。 他者に観られることで成立するものなのだからこれはある意味で正しい。 その「他者」とは誰のことなのかが問題になるのだ。 このような問いが立てられてしまうのも、しばしば理解できな…
携帯をおっことして拾ってもらったときに、思わず「すみません」って言っちゃったんだけど、 「ありがとうございます」のほうがいいよね。 こういう時とっさに「ありがとう」が言える人ってエライなぁと思うわけだけど、どうやったらなれるのか。 僕に感謝の…
友達のベイビーにあげようと思って谷川俊太郎と岡崎乾二郎の絵本を買ったんだけど、これがまぁすごいのなんのって。 「ぶん 谷川俊太郎」ってなってるけど、「はぴぷぺぽ」しか使ってなくて全然「ぶん」じゃないのね(笑) 岡崎さんの絵も「生き物のように見え…
ジャック・ドゥミ『ローラ』 成瀬巳喜男『流れる』 黒沢清『叫』 ジャン・コクトー『オルフェ』 ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールのマリア』 ものすごく楽しみにしていたジャック・ドゥミ特集ですが、日本語字幕なしが多くてちょっと萎えます。 蓮實重…
小沢健二『Life』 Iced Earth『The Glorious Burden』 Cyne『Time Being』 Young Disciples『Young Ideas』 The Dylan Group『Ur-klang Search』 ソロを聴くと二人とも天才じゃないかと思うんだけど、 フリッパーズ・ギターを面白いと思ったことは一度もない…