2005-01-01から1年間の記事一覧

YMOは欧州的価値観へと脱却できるか

古くなったテクノロジーが感性だ、 と、確か柄谷行人が言っていたと思う。 ピアノとはベートーベンの時代の最先端技術だし、 今ではエレキギターは生楽器に分類されている。 下手をしたらムーグ・シンセサイザーも生楽器扱いじゃないか?コンピュータ・ミュ…

大切なもの

ハードディスクがふっ飛んだ!って友人が凹んでまして、 僕もちゃんとバックアップとらなきゃなって思ったんですが、 よくよく考えてみると、消えたら本当に困るデータっていうと 作った曲のデータくらいのものかなぁと。僕の場合、音声ファイルは全然重要で…

カーティス・ハンソン「8 Mile」

どのシーンも観てるだけで身が切れそうなほど美しい。 話の筋だけ拾ったら、甘っちょろい青春ムービーなのに なんでこんなに美しいのか。謎だ。最初は俳優がいいからなのかと思いなが観ていた。 神経質になって殺気立ちながらも どこか脆そうなバトル前の表…

宣伝

こんな日記を読んで下さってる方は少ないんで まったく効果は期待できないんですが、 明日、オタクの祭典でCDを売ります。↓インフォ http://earthj.net/ ↓視聴、06が僕のです。あとは友達の。ゲーム音楽のアレンジで、しかも僕のは一曲だけなんですけどね。

フランソワ・オゾン「スイミング・プール」

浅田彰が数年前に、『21世紀の映画の可能性は、ゴダールとストローブ=ユイレの間に張られている』(↑うろ覚え)というようなことを言っていたのを この映画を観て思い出した。僕はこれを読んで違和感を覚えた記憶がある。 形式上の違いにもかかわらず、 こ…

角田光代「いつも旅のなか」

鋭い感性っていう、なんだか曖昧で よく考えると意味がわからない言葉がある。 正確な定義はできないが、この本を読んで思ったのは、 思考の柔軟性と正確さのことかなぁ、と。 今まで社会主義国を旅したことは幾度かある。その旅で私が知ったことは、 ◎二重…

間抜けっぷり

1、「いつも旅のなか」というタイトルである。 2、表紙は著者の角田が、どっかの外国で、子供と戯れている写真だ。 3、彼女がテレビで、旅が好きだと言っていたのを知っている。…本を手に取った時点で、これだけの情報があったわけで どう考えてもこれが旅行…

狂気について

こんばんは。サイバーダインwbnT-1000型です。一昨日の話は、もし機会があれば 精神医学者とか児童心理学者に聞いてみたい って思ってることの一つなんですけど、 他にも精神医学者に聞いてみたいって思ってることがあるんです。キャメロンの映画「ターミネ…

鵜飼哲「償いのアルケオロジー」

鵜飼は、アウシュビッツの生き残りであり、 フランスにおける歴史修正主義についての本を書いた歴史学者 ピエール・ヴィダル=ナケについて以下のように述べる。 もっとも危険な倒錯は、戦争の犠牲者がはっきり確信していることを犠牲者の側が証明しなければ…

めりくり

メリークリスマス…メリークリスマス、ミスターロレンス! ♪チャララララ チャラチャラララ チャララララン ↑なんのこっちゃわかりませんね(笑)わかった人は歌ってください。クリスマスなぞ知るか!と言っていたわたくしですが、 近所の教会でやってたクリス…

クリストファー・ボー「恋に落ちる確率」

これはすごく面白い。野心的、という言葉は適切だろうか。 僕は映画史をよく知らないですが、 この手のアプローチは70年代までにやりつくされたのかもしれない。 しかし、前衛が成立しなくなったからと言って その蓄積を使わない手はないだろうと思う。原題…

メカ好きについて

メル・アイシャ・サイサ・コーダンテ天照、略してwbntです。 FSS12巻は来年発売とのことですが、ホントに来年中に出るんですかね?僕はロボットにも乗り物にもほとんど興味がない子供でした。 小さい頃、ウチに昆虫図鑑と自動車図鑑があったんですが 昆虫図…

自由と配分

岩田靖夫は「ヨーロッパ思想入門」の中で、 ジョン・ロールズの正義論について解説している。 自由とは、各人が自分自身の善の観念をもち、また公共的理性を分有することによって成立するのであるから、このことをすべての人に確保することが、平等の実現と…

情報求む

水筒が欲しいんですわ。 外出するときも、家で沸かしたお茶を持ち歩いてるんです。 今はペットボトルに入れてるんですけど、 洗剤を入れてシェイクして乾かしてはいるんですが、 スポンジを突っ込んで中をちゃんと洗うことが出来ないから 長く使ってると、だ…

宮崎駿「ハウルの動く城」

なんと言ってもびっくりするのは、キスだろう。 ちゃんと口と口でしとる。 斎藤環に『不能のペドファイル』と言われ (↑しかし、ひどい言い草だ(笑)) 直接的な性描写を、徹底的に避けてきた宮崎が、である。このキスは、ストレートに読むならば 男女間のセ…

無神論者ですから

I am an antiChrist、略してwbntです。クリスマスなんぞ、基本的にどうでもいいはずなのだが 気が付くと、なーんかプレッシャーになっている。 デートしたくないのか、って言われれば、もちろんしたいが、 イブなんて街中どこも混んでるから、 デートするに…

ニキ・カーロ「クジラの島の少女」

祖父(ラウィリ・パラテーン)は 孫娘への愛情と伝統との間の板ばさみになっている。 父(クリフ・カーティス)は、伝統と近代、そして 彼の父(パラテーン)への愛と反発の間で揺れている。 主人公(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は 祖父への愛と、自分…

忘年会シーズン

そういう時期なんですねぇ、世間は。 先日行った店も、店員さんが気の毒になるくらい混んでました。 入ってすぐに注文したチキン南蛮が、2時間後くらいに 「すいません、地鶏おわっちゃいました」 とキャンセルされる始末。メニューに「本日のアイス」という…

岩田靖夫「ヨーロッパ思想入門」

この本の骨子は、ヨーロッパの哲学が ギリシアの思想と、ヘブライの信仰という 二つの土台の上に立っている、という話だ。 これを読むと、神なしで倫理を打ち立てるのがいかに困難か、 ということを考えざるを得ない。 いっそキリスト教徒にでもなってしまい…

安心した

iPod リセットしたら 元通り 〜wbnt心の俳句〜季語がないから、俳句じゃなくて川柳ですかね。

ナンニ・モレッティ「息子の部屋」

ちょっと昔のテレビドラマのような感情表現が満載で、 息子を信じると言いつつ、疑いを捨てられない主人公(モレッティ)は、 息子の部屋の引き出しを開けようとして、とっさに閉めたりするし、 病院の待合室で泣くシーンでは、 飛び込んできたモレッティと…

困るなぁ

U2、略してwbntです。 突然iPodが仮死状態に。 最近では生活必需品になっていたのですが…。

最終形態と生成過程

指揮者のチェリビダッケは音楽の一回性というものを信じていた人で 生前にレコーディングをほとんど行わなかったことで有名です。 生演奏は、と言うか音楽は一回限りのもので それを録音して何度も再生可能にするのは不純である、 という思想によるものなの…

最近、電車で見かけた風景を二つ

その1 男性が座席の端っこのパイプに寄りかかって寝ており、 彼の腕に女性が寄りかかって (というよりほぼ膝枕に近い状態で)寝ていました。「あの二人が恋人じゃなくて赤の他人だったら面白いよね」 と、連れと話していたのですが、 終点で男性が女性を叩…

クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」

「ファーゴ」が的確な演出を伴った短さ、 の積み上げによってある種の抒情をかもし出すのに対し、 この映画においては逆に ゆっくりと時間をかけることによって イーストウッドとヒラリー・スワンクの間の 強い感情に説得力を与えている。『女は見ない』と言…

へたれっぷり

はろー。アレステッド・ディヴェロップメント、略してwbntです。友人のイベントでスピーチをしたのですが、 ひどく緊張して、手足がガクガクと震えました。 学生時代には何度もライブでパフォーマンスをしたし、 自前の興行では司会をやったこともありますが…

ジョエル・コーエン「ファーゴ」

この映画はミニマルであり、同時に過剰でもある。 ミニマルな部分はと言えば、説明描写を極端に簡潔にしている点で、 フランシス・マクドーマンドと旧友の日系人の再会のシーンでは 二人がどういう経緯で、なぜ会うことになったのか というような描写が完全…

石化くちばしも効きます

『ころしてでもうばいとる』『な、なにをするきさまらー』 …さて、ロマンシング・サ・ガ・ミンストレル・ソング、略してwbntです。スーファミ版のサルーインは6ターン目まで、ターン終了後全回復です。 攻撃しても無駄ですんで、補助魔法でも使っておきまし…

藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」

この小説では、距離(具体的な、というよりは抽象的な)が キャラクター達からエロスを引き離している。 主人公のカザマは東京で広告代理店に勤めていた時と 山村の雪国でホテルの店員をしている今の自分の距離を 常に意識しながら生きていて、 例えば当時つ…

減肥作用もあります

おい〜っす。バック・トゥ・ザ・ベーシック、略してwbntです。湯を沸かすのがめんどくさい、という理由で 水出しの麦茶や緑茶(もちろんパック)を飲んでいたんですが、 思い切って煮出しのプーアール茶を買いました。 ポットなんて水入れてスイッチを入れれ…