2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ツァイ・ミンリャン『西瓜』

こんばんわ。チケットショップを3軒まわったけど 前売りもミニシアター回数券も売ってなくて 久々に1,800円払ってしまったwbntです。ああ悔しい。西瓜を持った女が画面右端に見切れると同時に 画面左の角をシャンチーが曲がっていくファーストショットに見…

集合意識

スタートレックには集合意識を持つ異星人に幾つか登場するんですが 代表的なのはボーグとドミニオンです。 ボーグは個性を持たない均質なサイボーグ生命体で 多種族のテクノロジーを吸収するためにナノマシンを注入して同化する。 ドミニオンは「大いなる繋…

『高橋悠治による北園克衛と足立智美による新國誠一』

とりあえず説明すると、高橋と足立が音楽家で北園と新國が詩人。 詩に造詣の深い音楽家による詩の解釈ってことらしいんですが 僕は詩のことはまーったくわからないのでとりあえず音楽のことだけ、 というか悠治のことだけ書きます。最近、モンクとライヒの曲…

ちょっとした不都合

メレディス・モンクをiTunesに入れたのは最近のことなんですが、 以前はアルファベット順でメガデスの次はメタリカで、 よく「今日はメタルな気分だなー」って時に メガデスとメタリカのアルバムを続けて聴いてたんですよ。で、この間それをやろうしたらメガ…

冨永昌敬『パビリオン山椒魚』

一応これはサンショウウオを巡る物語であり、 国宝になっているサンショウウオが本物か偽物か という謎が最初に提起されるのだけど、 この謎はまだ画面に登場すらしていないあづき(香椎由宇)の 「本物とか偽物とかどっちでもいいの」 というセリフ(正確に…

マッチョ嫌い

こんにちは。メールチェックをしに、と言うのは建前で、 今月もう30時間以上マンガ喫茶に来ているwbntです。『はちみつとクローバー』を最後まで読んだんですが、 「彼女が動けない時に『半年くらい何もしなくていいよ』 って言えるくらいの蓄えはしておきた…

Meredith Monk『Facing North』

http://www.amazon.com/Meredith-Monk-Facing-North/dp/B00000E563 ↑試聴できますモンクはミニマルミュージックの作曲家と言われていて 実際彼女の曲はミニマルな反復によってできているのだけれど ライヒやライリーとモンクでは根本的に違う気がします。ラ…

新しい音を作ってほしかった

ルーカスは彼の映画を「見たこともない物」で埋め尽くそうとしますが 『スターウォーズ』の1〜3を観ていて気になったのは 奇妙奇天烈な生き物や機械たちの見た目の新奇さに比べて 彼らの発する音(声)のバリエーションの貧しさです。十数年ぶりに旧3部作(4…

ダンカン・タッカー『トランスアメリカ』

やはりブリー(フェリシティ・ハフマン)が 手術前だということが重要だと思うわけですよ。 自分の存在の矛盾がそこに集約されるようなモノ、 カントの言う物自体でしょうか(我ながらお下品な駄洒落ですな)関係ないけど『遊星から物体X』は原題が『The Thi…

ものぐさ

引越しのことを考えると頭痛がしてくるものぐさ坊主です。 トランク一つで何処へでも、みたいなシンプルなのに憧れます。 自分はそうなれないし、ある意味ではなりたくもないんですけど。本をどうしようか悩んでまして、 今の家に越してきて3年くらい一度も…

ジョージ・ルーカス『スター・ウォーズ エピソード1,2,3』

ここ数年観た中で最もわけがわからない映画です。 映画を観ていてこれほど目が点になる体験はそうありません。 さっそく図書館で旧3部作のビデオを予約してきました。 自分はスタートレック派だから、という理由にもなっていない理由で 今まで観ないでいた自…

先週から今週にかけて

W・アンダーソン『天才マックスの世界』 泣けるね。J・モストウ『ターミネーター3』 泣けないね。Q・タランティーノ『キルビル1,2』 泣くに泣けないね。J・カーペンター『遊星から物体X』 上の二つのお口直しに。D・タッカー『トランスアメリカ』 これも泣け…

細田守『時をかける少女』

時間を逆行できる少女を通して訴えられるのは 矛盾するようですが「時間は不可逆である」というメッセージです。 自由に過去に戻れる能力を得たからこそ (正確にはそれを失ったときにですが) 本来は戻ることのできない過ぎ去った時間、 そして今自分が生き…

マンガ喫茶にて

ここ1週間くらい、なんだかネットが繋がらないのですよ。 何日も繋がらないかと思うと、数時間だけ繋がって お!と思ったらいきなりまた繋がらなくなったり。メインマシンだけじゃなくてマックでも繋がらないので PCに問題があるんじゃなくてケーブルより先…

ジャ・ジャンクー『世界』

アメリカ映画を観たいなんて上で書いておきながら中国映画です。 本当は『プラットホーム』が一番観たかったんですけど すっかり忘れてて間に合いませんでした。無念。北京にある世界公園といういう公園が舞台。 ピラミッドやらエッフェル塔やら今は無きWTC…

8月の踊るロード賞!

エリック・ロメール『緑の光線』 アレクサンドル・ソクーロフ『太陽』 ジャン=リュック・ゴダール『映画史特別編 選ばれた瞬間』 鈴木清順『野獣の青春』 ダニエル・シュミット『ラ・パロマ』 ちょっと暇になったので今月はけっこう観ましたね。 しかし圧倒…

8月の踊るヒット賞!

電気グルーヴ『SINGLES and STRIKES SINGLES』 Blind Guardian『Somewhere Far Beyond』 Nitin Sawhney『Beyond Skin』 Steve Reich『Three Tales』 RX Bandits『Those Damn Bandits』 なんか知らんけど、ふと気づくとポケットカウボーイを歌っております。 …

木下雄介『水の花』

上映後に監督と宮台真司のトークショーがあったんで どうしてもそれに影響されちゃうんですけど…。 まぁとにかく感想を。がっちりと構築されたドラマではなく 幾つもの兆候を持った細部が繊細に組み立てられ その一つ一つのが有機的に響き合い 一つの世界の…

昨日の今日で

さっき観た映画は「通過儀礼モノ」だったので トークショーで『お引越し』の話が出ました。 さっきの日記に田畑智子のことを書いたばっかだったので少しびっくり。あの頃の田畑智子はかわいいですよね。 今は安達祐実と一緒の「大人子供」のヤバさがあります…