生活習慣病

オーケストラの曲やアバンギャルド系の電子音楽では、
1曲の中での音量差が大きいため、
ピアニシモにボリュームを合わせて聴いていると、
フォルテシモになった時に音が大きすぎ、
かといって、フォルテシモに合わせて聴いていると、
ピアニシモの部分が聴こえ難くなることになります。

静かな室内で聴く分には問題ないんですが、
こういった曲は電車などで聴くには不向きなので、
移動や散歩中に使うことが多いiPodには、あまり入れていません。
最近、iPodで聴くことを前提にCDを買うので、
(正確には買うと言うか…伏字…ですけど)
こういった曲を敬遠しがちになっていました。

音楽に限ったことではなく、
趣味の領域が社会的な条件に規定されるのは、
当たり前と言えば当たり前のことではあります。
(青森のキャバ嬢はビョークを知らない、とか)

しかし、本来ならば音楽を聴く場所ではないはずの
電車の中で聴くのに不向きだから、などという理由で、
嫌いになったわけでもない音楽を聴かないというのは
なにやら本末転倒だし、えらく不自由ではなかろうか
と思ってしまいます。

気付いたところから自由を取り戻そう!というわけで、
ここ数日、家ではそういう曲を聴いてるんですが、
しばらく聴いてなかったせいか、耳がついていけない。
(特に、長さについていけない感じがあります)
頭では聴きたいんだけど、体が拒絶してるってとこでしょうか。
つくづく人間の精神ってやっかいな代物だなぁと思います。