2007-01-01から1年間の記事一覧
人が相談をするのは、ビジネスでもセックスでも、うまくいっていないときのことが多いように思います。 なぜうまくいってるときには相談しないのでしょうか。 そしてそれは正しいことなのでしょうか。 僕にビジネスの相談をする人などいないので(笑)とりあえ…
そろそろセーターをクリーニングに出してもいい時期でしょうか。 まだ時々肌寒い日があるのでちょっと心配なのですが、そんなこと思ってたらいつのまにか初夏だった…なんてことがよくあるので、片付けられるものは早く片付けたいのです。 このところ、汗びっ…
平日の昼間にDVDの上映にわざわざやってくる人などいないらしく客は僕一人でした(笑) 観ればわかるとおりこの映画では一切何も起こらない。 何も起こらないけれども物語は確実に動いている。 この「何も起こらないけれど動いている」という状態を説明するの…
矢野顕子のアルバムは何枚か持ってるけど、結局のところ何度も繰り返し聴くのはMIDIレーベル時代「Co-Produced by 坂本龍一」のものばかり。 『愛がなくちゃね。』とか『ごはんができたよ』とか。 これらはとても好きなアルバムなんですが、僕が「とても好き…
「なかったことにして忘れたい」という気分に鞭打って、忘れないうちに書いておくことにする。 とは言え、今回ばかりは行こうと思っていたのに投票用紙が両親のところに転送されちゃったんだけどね。 ウチの世帯主は父なのだ。 東京都知事選の投票用紙が静岡…
ドゥミの映画ではしばしばすれ違いが重要なテーマになる。 この映画では、モンタンはマリオンが昔の恋人の娘だと知らずに自分の舞台に出演させ、 マリオンは自分が演じている役が自分の母のことだと言うことを知らない。 母ミレーヌはもちろんモンタンのこと…
はじめてロウソクを買ってみた。 もちろんSMに使うわけではなく、「お前も蝋人形にしてやろうか!」と言うために買ったわけでもない。 まぁ男の子だから色々あるわけさ。同居人もいるしね。 お店で「これいいなぁ」って思って聞いてみたら 「水タバコ」です…
タイトル通りの映画である。 意味がわからないって?つまりは意味がわからない映画なのだ。 いい邦題だと思う。原題は知らんけど。 スパイ映画の醍醐味は思いもよらぬもの同士を結びつけたり、思いもよらぬ方法で使ったりできることにある。 唇からナイフが…
『ドアをノックするのは誰だ?』を聴いていたとき 「あんたもダッフルコートとか着ればいいのに」 「そうだよ。オザケンより似合うと思うよ。モテるかもよー」と言われた。 余計なお世話ですね。 それはそうと、僕はその会話に違和感を感じてちょっと考えた…
芸術はしばしば「理解できる/できない」のレベルで論じられてしまう。 他者に観られることで成立するものなのだからこれはある意味で正しい。 その「他者」とは誰のことなのかが問題になるのだ。 このような問いが立てられてしまうのも、しばしば理解できな…
携帯をおっことして拾ってもらったときに、思わず「すみません」って言っちゃったんだけど、 「ありがとうございます」のほうがいいよね。 こういう時とっさに「ありがとう」が言える人ってエライなぁと思うわけだけど、どうやったらなれるのか。 僕に感謝の…
友達のベイビーにあげようと思って谷川俊太郎と岡崎乾二郎の絵本を買ったんだけど、これがまぁすごいのなんのって。 「ぶん 谷川俊太郎」ってなってるけど、「はぴぷぺぽ」しか使ってなくて全然「ぶん」じゃないのね(笑) 岡崎さんの絵も「生き物のように見え…
ジャック・ドゥミ『ローラ』 成瀬巳喜男『流れる』 黒沢清『叫』 ジャン・コクトー『オルフェ』 ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールのマリア』 ものすごく楽しみにしていたジャック・ドゥミ特集ですが、日本語字幕なしが多くてちょっと萎えます。 蓮實重…
小沢健二『Life』 Iced Earth『The Glorious Burden』 Cyne『Time Being』 Young Disciples『Young Ideas』 The Dylan Group『Ur-klang Search』 ソロを聴くと二人とも天才じゃないかと思うんだけど、 フリッパーズ・ギターを面白いと思ったことは一度もない…
この映画は脱中心の映画だと言えようか。 中心がないのではなく、中心が絶えず無化される映画なのである。 野良犬が駆けまわる冒頭のいくつかシーンでは、まず画面中央に数匹の犬を捉え、そこに黒い犬が画面の外からフレームインしてくるシーンが、場所と構…
プチ断食をしてみました。 前日の夕食を食べたあと、次の日の夕食まで約24時間食事を取らないというイスラムのラマダン式。 野菜ジュースと生姜入りの紅茶を交互にとる。お茶は飲んでよい。 1日たったら少なめのお粥と味噌汁で回復食。これで悟りがひらけま…
アニエス・ヴァルダのドキュメンタリー『ジャック・ドゥミの世界』も同時に上映されたのだが、英字幕の予定がミスで無字幕のフィルムが送られてきてしまったらしく、まったく内容のわからないフランス語の映画を90分も観ることになってしまった。 というか僕…
先日の「円環する時間」という語の言い換えになるが、ドゥミの映画では反復する主題が何度も出てくる。 『ローラ』の主人公・踊り子のローラは水兵の恋人を何年も待っているわけだが、彼女の小さい頃によく似ているらしく、水兵のフランキーに恋をし、踊り子…
「そんな小さな幸福 わかちあうあなたはいない」のは相変わらずだが、 過去2回ほど観ているはずで、完全に忘れていた自分に驚きなのだが、 『マリア』は、ゴダールの『こんにちは、マリア』のエヴィルの短編『マリアの本』の2本からなる映画で、最初は『マリ…
ウチの同居人は「外泊します」とか「今日は帰りません」とは書かずに、 なぜか「明日帰ります」とメールしてくる。 妙な口癖だ。口じゃないけど。
ティーチインでラランヌも言ってように、ドゥミの人生が投影された映画である。 60年代のドゥミはハッピーエンドではないものの、愛の賛歌とでも言うべき映画を撮っているが、 この映画は、愛し合う男女を撮ってはいるものの、最後まで気だるく退廃的なトー…
その1 今回のドゥミの特集上映は午前とお昼にやった後、夜の上映までの間に5時間ほど空きがあった。 僕は昼と夜に一本ずつ観た日が3日あって、 最初の二日こそ買い物して時間をつぶしたのだが 5時間もうろうろしたあとで映画を観るのがえらく疲れるので 昨日…
ダイヤの耳飾をめぐる物語であるこの映画は、上記の「結晶の罠」のテーマ通りの映画だと言えよう。 物語はルイーズが結婚記念にもらった耳飾を金に困って売り払うところから始まる。 これは軽率で身勝手な性格を表し、同時に夫への愛が醒めていることを示す…
プロデューサーのジャン=マルク・ラランヌによるティーチインがあったので、僕が面白いと思ったとこだけ要点を。 メモも取ってないし不正確なので信じないように(笑) 1、ドゥルーズの『シネマ』によれば、時間を線的に描く作家と円環する螺旋のように描く作…
音楽は時間芸術である。これはまぁ普通に考えればわかる。 誤解されがちだと思うのは、音楽は「今ここ」に現れて消えていく音による「現前性」の芸術では必ずしもないということだ。 (「必ずしも〜ない」であって、現前性とは無関係ということではないので…
歩いていたら靴のソールの部分がパカッと取れてしまった。 ナイキのハイテクは2足目だが前のも寿命が短かった。もう二度と買うまい。 しかし街中で靴が壊れるのは悲劇ですな。 ヒールが折れてしまった女性の気持ちがわかった気がする。 関係ないけど、ニュー…
はじめて観た時から、そして何度観ても変わらない僕のオールタイムベスト。 何度も観ても…いや、思い出すだけでも勃起してしまいそう… この映画のすばらしい叙情性は、矛盾するようだが、クールでドライな描写のさわやかさに拠っている。 ひとつひとつのシー…
もともと独り言は多いほうなのだが、この前のは最高に酷くて 「ビーリージーン、ズノッマイラーヴァー、アッ!」 とまぁご丁寧にシャウトまで入れて歌ってしまった。 電車の中で。けっこうデカイ声で。 しまった!と思った時にはすでに遅し。 隣の席も前の席…
待ちに待ったフランス映画祭ジャック・ドゥミ特集。 しかし平日の昼間とはいえ客が30人くらいとはどういうことか。 シュミットもギドクもあんなに大入りだったのに…。 コクトーの才は物事の本質、ないし特質を捉える能力にあると言えようか。 本質という言葉…
僕が観た限りでは、ギドクの映画の女たちは一人の例外もなく全員がなんの理由もなく男を受け入れる(もちろんギドクは確信犯的にそうしているわけだ) ギドクはおそらく因果関係、例えば「なぜ彼女は彼を愛するのか」という理由の説明にまったく関心がない。…