観ていてキツイ映画

アニエス・ヴァルダのドキュメンタリー『ジャック・ドゥミの世界』も同時に上映されたのだが、英字幕の予定がミスで無字幕のフィルムが送られてきてしまったらしく、まったく内容のわからないフランス語の映画を90分も観ることになってしまった。
というか僕は日本語だと思って観に行ったのでびっくり。
確認したつもりだったんだけど…


ドゥミの映画の出演者やスタッフのインタビューが中心なのだが、なんと言ってもショックだったのは、ニーノ・カステルヌオーヴォ(ギイ)とマルク・ミシェル(ローラン)の二人が共にハゲていたこと(笑)
二人の恋人役だったドヌーブがいつまでたってもドヌーブなだけに余計にショック。
「同窓会に行ったら初恋の相手がハゲていた」みたいな気分である。


あと『ベルサイユのばら』の解説のときに原作のコミックも紹介されていたのだが、そのときのBGMがお決まりの「純邦楽」で、観客はみんな失笑していた(笑)
曲名はわからないけど、お琴と尺八系のやつだ。
あの絵柄、あの物語で何百万人の日本人をおフランスの世界に連れて行ってくれるあの『ベルばら』(原作)でも、フランス人からみればエキゾチックなジャポネーゼの世界なのだろうか…


というか、フランス人から見た日本人像が僕たち日本人の観客から見たら奇妙であるように、日本人作家によるフランス革命のマンガというのもフランス人からすれば相当に奇妙なものなのだろう。