30回目のデートで着ていく服

人が相談をするのは、ビジネスでもセックスでも、うまくいっていないときのことが多いように思います。
なぜうまくいってるときには相談しないのでしょうか。
そしてそれは正しいことなのでしょうか。
僕にビジネスの相談をする人などいないので(笑)とりあえずセックスについて考えてみます。


セックスの相談は、付き合う前と、煮詰まってうまくいかなくなってなってからの2パターンに大別されます。
「どうしたら彼(彼女)とうまくいくだろうか」というのと、
「彼(彼女)とうまくいっていないがどうしたらいいだろうか」ですね。
ラブラブの人から相談されたことがありません。


うまくいってるのだから必要がない?はたしてそうでしょうか。
どうしようもない性格の不一致が原因の場合もあるとは思いますが、一見ラブラブの二人のちょっとしたボタンの掛け違いがいつのまにか二人の間に溝を作っていることだって多いのではないでしょうか。


「あの時ああしていればこんな風にはならなかったのに」と悔やむ人は少なくないはずです。
その経験から「この幸せを長続きさせるためにはどうしたらいいのか」とは考えたりはしないのでしょうか。
ひょっとしたら考えてるのかもしれませんが、少なくとも僕は相談されたことがありません。
初デートに着ていく服の相談はするのに、30回目のデートに着ていく服の相談をしないのはなぜなのでしょう。
そのとき油断してラクダ色の肌着を着ていったことが破局のはじまりだったかもしれないのに…。


「彼(彼女)のことは自分が一番わかってる」と思ってるからだというのはありそうです。
しかし、そうだとしたらうまくいかなくなってから相談するのはおかしいと言わざるを得ません。
端的に言って「彼(彼女)のことは自分が一番わかってる」というのは幻想だと思うのです。
まぁ僕は幻想を信じることができるのは人間のもっともすばらしい能力の一つだと思っているのでそれを否定したりはしませんが、幻想と上手に付き合えるのがオトナってもんじゃないかと思います。
僕はおこちゃまですけどね。


ちょっと視点を変えてみます。
作曲をしていて、行き詰ったときにあれこれ悩むのは当たり前ですが、調子がいいときに悩むのも意外と有効です。
「なぜうまくいってるのか」
「うまくいってるとはどういう状態なのか」
「うまくいってるように見えるがもっといい方法もあるのではないか」
…といったことを調子がいいときの冴えた頭で考えてみるとさらにいいアイデアが浮かんだりします。


これってビジネスやセックスには適用できないものでしょうか。
僕は両方とも経験に乏しいのでなんとも言えないのですが。