2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

トミー・リー・ジョーンズ『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

ピートは友達が死んで悲しんではいるんだろうけど一回も泣きません。 強い怒りを感じているのかもしれないけれどもそれを表情にださない。 メルキアデスが死んでからの彼は常に無表情です。 と言っても彼が感情の無い冷酷な人間だからではなくて 彼にとって…

感情表現

先日おいしい飲み屋に連れていってもらって 「美味い美味い」と言いながら食べていたら 「あんたが美味いって言いながら食べるの珍しいね。 『これ不味い』って言うのはしょっちゅう聞くけど」 と言われてしまって大ショック!そんな人間だと思われていたと…

エリック・ロメール『シュザンヌの生き方』

主人公ベルトランのダメっぷりが自分に似ているので観ていて辛いです(笑) ↑これは個人的な感想でもあるけれどこの映画にとって欠かせない要素でもある。 上映後のトークで中条省平がドゥルーズの『シネマ』を引きつつ ヌーヴェルヴァーグが映画を変えてしま…

ゲーム嫌いになりそう

今度の『聖剣伝説』のメインテーマを坂本龍一が作るらしいですが 僕、アクションが要素が入ったゲームが一切ダメで 前に『聖剣伝説』をやった時は オープニングイベントでゴブリンにたたき殺されました(笑) だから今度のもやりたいけどできないでしょう。Wii…

ジャン=リュック・ゴダール『恋人のいる時間』

「どこでつけた傷?」とロベールは聞くけれど 画面にはシャルロットの背中しか映っておらず傷など見えない。 「早く脱げよ」と言うけれど画面には足しか映っておらず 何を脱ぐのかはわからない(パンツなのか上着なのか…) 「歯がきれいだね」とは言うけれど…

やっと冬

今日、出掛けにコートのライナーを入れました。 冬服デビュー。去年買ったモッズコートには毛皮のフードが付けられるのだけど 買ってすぐ外してしまったから元の状態を覚えておらず どのボタンがどの穴に対応してるのかイマイチわからくて 何回か試してみた…

エレオノール・フォーシェ『クレールの刺繍』

フェティシズムと少女のはかなさが上手く融合していてとてもよいです。 なんと言ってもやはり刺繍が美しい。 もちろん刺繍の模様の美しさが見たければ 本物の刺繍展か何かでも見に行けばいいでしょう。下手をすれば破けてしまう繊細な壊れやすさは 16歳の少…

自転車で

前の家からは新宿も池袋もチャリンコで30分だったし がんばれば吉祥寺くらいまで行けたものですが 今の家は近くに都会がありません。 地図で見る限りでは銀座くらいなら不可能ではないかな… って感じはするんですが怖くて挑戦できません。もう寒いし。毎週土…

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『あの彼らの出会い』/佐藤真『エドワード・サイード OUT OF PLACE』

前に観たのが『セザンヌ』だったからかもしれないけれど ストローブ=ユイレは表象不可能なものを表象しようとしている という印象を強く持ちました。『雲から抵抗へ』では神のことが語られこそすれ 神が画面に登場することは一度もありませんでしたが この…

年齢不詳

僕も歳がわからないと言われるほうですが 僕よりももっと年齢不詳な人は周りにけっこういます。 共通する特徴だと思うのは、みな歳相応に振舞わないこと。 まだ28歳だからとか、もう28歳だからなどということを考えない。よく「内面から出る若々しさ」みたい…

意識は言語に規定される

小熊英二の『インド日記』に 日本語の『協調性』を英語ではどう翻訳するか議論になったが、『同化 assimilation』がいちばん適切だという結論をインド側の人びとは下した」 という一文があります。 せっかく小熊英二の本を読んだのナンですが、今日もスター…

脂肪

僕の父は背が高いので見た目にはガッシリに見えるけれど 実は五段腹で体脂肪率は20%を超えてやや肥満ぎみ、 ついでに祖父も若い頃太っていた時期があるそうです。 高校生までは痩せていた父が太りだしたのは浪人生の頃、 毎日夜食にラーメンを食っていたの…

ホウ・シャオシェン『百年恋歌』

ホウ・シャオシェンの映画のキャラクターは つねに切羽詰ってキリキリと生き急いでいるように見えます。 明日の朝には軍に戻らねばならないにもかかわらず どこにいるかもわからないスー・チーを探し回る チャン・チェンの行動に典型的に見られるように、 彼…

邦題

最近の映画は邦題をつけずに原語のままというのは多い。 …と書いてはみたけれど、ちょっと検索してみたら最近はそうでもないようです。 ここ10数年の傾向が最近変わってきたということでしょうか。ちょっと気になるのは文法的に間違ってる英語のタイトル。 …

溝口健二『赤線地帯』

溝口の遺作だそうだけれど、 最後に消えゆく赤線を撮るなんてさすがだなぁという感じ。京マチ子の放蕩、若尾文子の強欲、木暮実千代の献身、 入江洋佑の潔癖、三益愛子と町田博子の報われない想い… この映画の登場人物たちは誰もが救いがたく愚かなのだけれ…

僕だって猫は好きである

mixiの大島弓子コミュニティで密かに話題になっているのが 『グーグーだって猫である』の映画化の話。 ネットで検索してもあんまり情報でてこないけど、 監督は犬童一心だ、とか本気っぽい噂(あくまでも噂)もちらほら。で、僕その書き込み読んだときすごく…

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『セザンヌ』

ものすごく謎めいた映画で、はっきり言って全く租借できてません。 なんと言うか表情に乏しい映画です。 もちろん、ストローブ=ユイレの映画の人物達は 誰も泣いたり笑ったりなんてしないので その意味での表情なんて元々ありません。 しかし彼らの映画では…

11月の踊るロード賞!

ジャン=リュック・ゴダール『はなればなれに』 ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』 ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ『オトン』 ジャック・リヴェット『恋ごころ』 エミール・クストリッツァ『ライフ・イズ・ミラクル』 『はなればな…

11月の踊るヒット賞!

Art Zoyd『Metropolis』 Me'Shell Ndegeocello『The Spirit Music Jamia: Dance of The Infidel』 Astor Piazzolla『Maria De Buenos Aires』 Maurizio Pollini『Chopin: Etudes』 坂本龍一『Media Bahn Live』 棚を整理していると買ったのにあまり聴いてな…