喪失感

喪失の痛みというのは失ったときに感じるものじゃなくて
それを受け入れたときに感じるものですよね。
「お父さんが『ただいま』ってひょっこり帰ってくるんじゃないかって…」
みたいな感覚は、喪失を「知っている」けれど「実感して」いない状態で、
喪失の痛みが訪れるのはこの後になるわけです。

虚無感や孤独なども、普段は潜在しているけれど、ふとしたきっかけで精神を支配する感情で、
これらがやっかいなのは、なぜか同時に襲ってくることです。
たまりませんねぇ。

しかし、例えば愛や友情に伴うような幸福感も
四六時中意識されるようなものではないはずで
普段は潜在しているけれどふとしたきっかけで実感するはずのものです。

喪失や孤独には「慣れる」という対処法もありますがあまり健康的じゃないので
やはり幸福によってそこから回復するほうがいいでしょう。
しかし、どうやったら上手いこと幸福を実感できるんでしょうか。
それは、自分の意志の外から偶発的にやってくる出来事にもたらされますが
それを招きいれるための手段はあるはずなのです。
なんだかアンアンみたいな話になってきましたが(笑)