エリック・ロメール『海辺のポーリーヌ』

ポーリーヌ(アマンダ・ラングレ)プリティだわぁ。
こんな子がいたら一発で恋しちゃうね!
って思ったら『夏物語』の女優さんですね。1

この映画は6人くらい主要人物がいるんですけど
6人がそろうことはなくて、いつも4人くらいで動いてて
そのうちの一人が大体仲間はずれになっている。

マリオン、ピエール、アンリと4人が初めて会うシーンでは
大人の恋の話をする3人を前にポーリーヌはちょっと手持ち無沙汰だし、
マリオンとアンリがいちゃつくところでは
割を食ったピエールが憮然としているし、
シルヴァンは浮気の罪をなすりつけられて
大人たち3人から責められます。

そうやってギスギスと関係を入り組ませながら話は進み
後半は虐げられたものたちが連帯しはじめます。
ポーリーヌは保護者面したマリオンの手から離れて
ピエールやアンリと手を組もうとし、
ピエールとシルヴァンはアンリの浮気を暴き
前半はうまく立ち回って美味しい思いをしていたアンリやマリオンが
後半は追い詰められて立場が逆転していく。
おお!まさに階級闘争
でも最後には傷ついたマリオンとポーリーヌは再び手を取り合い
お互いがハッピーになる方法を見つけるのです。
これにて革命成就!ですね。