観念論的恋愛論

「つり橋の上で出会った男女が恋におちる」
っていう心理学上のお話をご存知でしょうか。
映画『スピード』で主人公達がその話をしてたので有名です。
揺れるつり橋の上をドキドキしながら渡っているときに出会うと
そのドキドキを相手に対するドキドキだと脳が勘違いして恋に落ちてしまう、
というものですね。

オゾンの映画と同じく、主観の変化で世界が変容してしまう例ですが、
これって逆もあるんじゃないか?と思いまして。
「不愉快な状況で出会った二人は相手のことを不愉快に思う」
というもの。小説なんかでも
「最初に会ったのが二日酔いで死にそうな日だったから
彼に会うとその時の最悪な気分が思い出される」
なんていう描写がありますからねぇ。

僕がいい印象を抱いていない人も、その人が原因というより
単に僕の気分が悪かっただけなんじゃないか、とか
逆に僕が誰かの中で、二日酔いの思い出と共に
ひどい印象の人物として記憶されてる可能性もあるよなぁ、と。