狭い男

それぞれ別のところで知り合った知人AとBが
会ってみたらたまたま知り合いだった、
というような経験を立て続けに3回くらいしまして、
3回とも「世間って狭いね」みたいな話をしたんです。

しかし、ケース(1)ではAとBは同じ業界の人、
ケース(2)では両方クラバーで趣味が共通、
ケース(3)は学校の知り合いで興味のある対象が共通。
要は似たような人脈をぐるぐる回ってるだけで
いつかどこかで鉢合わせする運命にある二人だったわけですよ。

世間という語には「身の回り」に近い用法と
「社会全体・世界」という意味に近い用法の二つがあって、
前者の意味で「世間って狭い」と認識してるなら問題はないですが
どうも3回とも「世界って狭いね」みたいな用法と
ごっちゃになってた気がするんですよね。

人ってここで自分の身の回りの意味での「世間」を
容易に「世界」だと思い込んでしまう傾向がありますから。
世界はもっと広いはずですよね。
僕の生きてる世間がいかに狭いか思い知るいい機会だったと思うことにします。