パンツ

ひどいタイトルだが、下着論の本を読んだ後なのだから
こうなってしまうのも仕方がないことなのであります。

「スカートの下の劇場」は1989年に出版されてるんだけど、
母親、もしくは妻が下着を管理する事態について書いていた。
上野は一人暮らしの男性のことについてはあまり書いてないけど
これって今でもそうなんだろうか。
うちの両親と祖父母は完全に妻が管理している。

ちなみに僕は自分で買います。
実家で暮らしてるけど自分で買ってる男性も何人か知ってます。
母親や奥さんに買ってもらってる人は、同年代では知らないですね。
まぁ上野がこの本の中で言ってることだけど、
そういう人はそもそも自分の下着に興味がない人なんで
自分の下着の話なんてしない。
だから僕が知らないだけで、
今でも下着の管理を任せちゃってる男性は
僕の周りにもいるんだろうね。

なんでそんなことを思ったかって言うと
『女性のパンティへのこだわりは男に見せるためではなく
ナルシスティックな満足のためのものである』
というような事を上野は言っているんだけど、
これは自分にも身におぼえがあるからなのです。

僕は女性と会うときに、例えその日、その人の前で
裸になる可能性もなければ、そんな欲望すら抱いていない時でも
気合を入れてパンツを選んでしまうことがあるのだ。
(ああ恥ずかしい。なんでこんなこと書いてんだろ)
もちろん服装にも気を使いますよ。
なんて言うか、お気に入りのパンツを穿くと気分もいいんです。

ほらさ、女性でもさ、年頃の男性と会うことになれば
『誘われてもこの人とは食事まででだな』って思ってたとしても
下着にまで気を使っちゃったりすることありますよね?
(お願いだからあるということにしといてくれ)
それと同じ心理が僕にもあるわけですよ。

この心理っていうのは、この本が書かれてから現在までの間に
徐々に男性の間で育ってきた心理なんだろうか。
(つまり僕以外の男性にも妥当するのか、ということ)
それとも僕の肥大したナルシシズムだけがなせる技なんだろうか。
後者だったらめちゃめちゃ恥ずかしいなぁ。