それ誰の曲?

ボタン一つで勝手に作曲してくれるプログラム、
これを使って曲を作ることもできるけど、
このとき作曲したのはボタンを押した人だと言えるのか。
ソフト会社プログラマーに「俺の曲だろ」
って言われたら反論できるかどうか。
著作権の話じゃなくて、作曲の主体の話ね)

実際、僕や三輪さんのやってることって、作業内容的に見れば
坂本龍一よりも音楽ソフトのプログラマーに近い(と思う)
本人的にはソフト作ってんじゃなくて
作曲してるって思ってるわけなんですが。

プログラム書いて、リターンキーを押して走らせて
はい、曲ができました。というとき、
作曲行為の主な部分は当然「プログラムを書く」ところにあって、
キーを押すとこにあるわけではありません。

もし、僕の作ったプログラムに誰かが初期値だけ入力して、
リターンキーを押して、曲ができました、ってときに
「私の曲です」って言われたら困っちゃいます(笑)
「お前ボタン押しただけだろ。俺の曲だよ」って思いますわね。

これが、間奏のピアノパートのアレンジに僕のプログラムを使った、
とかだったらどう考えてもその人の曲です。
僕の作ったプログラムで出来た曲を伴奏にして歌を歌っている、
とかだったら…んー。微妙(笑)

ほぼ全面的に僕のプログラムで曲を作ったとして、
ソースコードにその人が手を加えていたらどうか。
「自分の作りたい音を出すために自作のパッチを組み込みました」
とか言われたら「それはあなたの曲です」って言いますけど、
「変数を2、3個変えました」とか言われたら
「それは俺の曲だ!」って思いますわね(笑)

2、3個がダメだとして、50個だったらどうか。
いや、2、3個でも、僕が想定していなかったほど
大幅に曲調が変わる可能性はある。
…などなど、かなり広大なグレーゾーンがあります。

で、ここからバッハと平均律の話にまた戻る予定だったんですが、
長くなっちゃったので次回。
って、明日は書けるかわからんし、明後日から実家だ。
次回はいつだろう。